理不尽の最たる例が、この「使途範囲表」です。これは研究費の使途を品目で制限しており、原則、この表に掲載されていない物品は購入できません。理由書を添付して、その理由に事務長が納得すれば、例外的に支出が可能になります。
この時点で研究者側から見て理不尽な点が二つあります。一つは、研究費の使途が、研究内容に関わらず使途範囲表によって制限される点。もう一つは、研究費の支出に関して事務長の納得を得ないといけない点です。
まず前者について、研究で必要になる物品はあらかじめ分かるものと、そうでないものがあるので、使途範囲を事務が決め付けることはできないはずです。そして、これが研究に近い部署で作成されているなら得心もいくのですが、出納しかしない財◯部で作成されているから驚きです。研究を知りもしない部署が研究費の使途を制限しようなんてちゃんちゃらおかしいし、ヘソで茶が沸きます。内容的にも問題があるのですが、あり過ぎてキリがないので、後日書きます。
後者についても同様で、事務長が納得しない限り支出できない。先日は、「駅の売店で売っている雑誌は学術書ではないから、『世界』も『思想』も支出できない」とのたまっていました。この2冊、どちらも学術論文で引用されている雑誌であることは、人文・社会科学分野の研究者なら常識だと思います。研究を知らない、理解のない人が研究事務の責任者になると、その大学の研究活動を殺しかねないよい例だと思います。
この1年間、何かにつけて理不尽を説いてきましたが、改善の気配はまったく見られません。どうしたものか、個人的にはよりよい研究環境を提供できるようにしたいのですが、なかなかね。
(つづく)